シングルページ&スクロールを見直す時期?CVの見込める成功しているデザイン

シングルページ&スクロールを見直す時期?CVの見込める成功しているデザイン

シングルページはとはサイドバーを設置して、内容によって複数のページをわけるのではなく、スクロールをして1ページですべて見ることができるサイト構成です。ランディングページ、ECサイトやコーポレートサイトなどで使用されており、このシングルページはマーケティングに効果的なデザインとなっています。従来のマルチページ型の企業は一度見直してみる必要があるかもしれません。

シングルページはモバイルファーストになりやすい

スマートフォンの普及率が高い現在、自宅にパソコンがないためスマートフォンでしかウェブサイトを見ることができないという方もいます。そのためモバイルファーストで考えることが大切ですが、シングルページはおのずとモバイルファーストの構造になります。

パソコンとスマートフォンでそれぞれのWEB利用状況は気になるところですが、2015年の総務省の情報通信機器の普及状況では、インターネット利用者の中で使用しているデバイスはパソコンがもっとも高かったという結果です。パソコンが56.8%、その次のスマートフォンは54.3%となっており、インターネットの中ではパソコンとスマートフォンは、ほぼ同じ数字となっています。

さらにマーケティング会社での使用目的別での利用デバイス調査では、スマートフォンでWEBを使用する目的としては、暇つぶしに趣味などの情報を見たりSNSを利用したりするのがもっとも多くなっています。

このマーケティング調査では、パソコンを利用する際、商品を購入するというのがもっとも高い数字となっています。ファッションブランドというジャンルで考えると、普段SNSや自分の好みのブランドなどをスマートフォンで情報収集し、購入時はパソコンからという流れが基本であるといえます。

ストーリーを構築しやすい

シングルページは基本的に上から下へ流してスクロールしてみるタイプの構造になりますので、時系列で情報を記載しやすいです。ストーリーを構築することができ、読み手側にわかりやすく引き込みやすいページとなります。

ファッションサイトでのストーリー展開としては、最初に商品のアピールをし、次に実際に着用している画像や動画を配置してイメージをもってもらい、もっと興味のある方はインスタグラムに移行するといった流れなどがあります。

全体を閲覧しやすいスクロールの利点

シングルページは下までスクロールしていけばサイト全体を見ることができるため、スマートフォンがメインの世代に定着しているページ構成です。ウェブサイト以外でもスマートフォンアプリなど同じようなシングルページデザインが採用されています。

ウェブサイトを閲覧する主流の端末がスマートフォンであることを考えると、操作性としてはタップよりもスクロールの方が簡単です。特にスマートフォンであれば小さい文字を指でタップしようとしても、うまくいかないというイライラが発生することでサイトから去ってしまう、という状況を防ぐことができます。これはパソコンでも同様で、マウスのスクロールやタッチパッドなどでのスクロールは、マウスカーソルでの文字クリックよりも楽に進めていくことができます。

シングルページの成功事例

いくつかの成功事例をご紹介します。TensSanglassesのサングラスブランドのWEBサイトでは、サイト全体がサングラスをイメージしたカラーとなっており、簡単なブランド紹介のあとに動画、最後にはインスタグラムへの誘導と、スマートフォン使用者がよく利用するコンテンツが盛り込まれています。

ヴィヴィアン・ウエストウッドでは、すべての情報を1ページに集約しているわけではありませんが、大きな画像グリッドで構成されており、そこからリンクしている各情報のページもシングルページ構造となっています。グリッド画像が大きいことで視覚的に情報も認識しやすいだけでなく、スマートフォンでのタッチもしやすいです。

シングルページのメリットは上記で挙げたスマートフォンへの対応です。趣味の情報収集でもっとも多く使われるデバイスであるスマートフォンで見やすいレイアウトのため、訪問者層のデバイスにはピッタリです。またパソコンで見る場合を考慮しても、スマートフォンとパソコンで別のレイアウトを用意する必要がありません。1種類でさまざまなデバイスに対応できます。

情報面でのメリットとしては1ページに集約することから無駄な部分を削って記載する必要があります。そのため一番に伝えたいことを大きく伝えることができます。サイドバーがないことからサイト内で視線の移動がなく、書かれている部分をじっくり見てもらうことができるのです。

シングルページはサイトの滞在時間が少ないということがデメリットとして挙げられます。載せる情報には限度がありますので、関連されているリンクへ移ることがなく、また上の部分で興味がないと判断されてしまうと、下の情報を見てもらうこともできません。

このように情報量を一つにまとめるということが重要ですので、多くの情報を詰め込まなければいけないサイトには不向きと言えるでしょう。

まとめ

現代のWEB利用の傾向から考えると、ファッションブランドはシングルページを活用してくことが重要です。すべてをシングルページにすることが難しいかと思いますが、特定のブランドのみに利用したり顧客を掴んだりするためのきっかけとなるページは、情報量をコンパクトにまとめたシングルページを検討するべきといえるでしょう。

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