インフルエンサーで売上アップ~インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーで売上アップ~インフルエンサーマーケティング

近年ファッションブランドの業界において「インフルエンサーマーケティング」が注目を集めています。売上アップという点でSNSの拡散力を無視したマーケティングは時代遅れになりつつあります。インフルエンサーマーケティングの詳しい内容や実際に成功を収めたブランドの事例についてご紹介します。

インフルエンサーマーケティングとは

インフルエンサーマーケティングとは特定の著名人やSNSのフォロワー数の多い人物に商品の広告を依頼し、それによってユーザーの興味を引き購買につなげるマーケティングのことをいいます。

例えば10代の女性に人気の読者モデルの特定の商品を着てもらってインスタに投稿してもらう、30代女性に人気のカリスマ的ママさんに商品を使ってもらい、その過程をSNSやブログで紹介してもらう・・・など、特定の層に大きな影響力と拡散力を持つインフルエンサーの起用は企業にとって売上アップにつながる大きな存在です。

また、インフルエンサーというのは特定の層(コミュニティー)に支持されている傾向が強いので、ターゲットを絞りやすいというのもひとつの特徴です。世代だけでなく、ファッション、料理、スポーツ、旅行など、それぞれのインフルエンサーのファンやフォロワーの質も違います。広めたい商品とインフルエンサーの相性がよければそれだけインパクトは大きく、口コミも広く拡散し、さらなる売上アップを望むことができます。

インフルエンサーで成功した実例~ZOZOTOWN

ZOZOTOWNは数多くの人気ブランドが集約されたファッション通販サイトです。取り扱っているブランド数は1500を超え、サイト上のコーディネートを参考にしながら自分に合った商品を購入することができます。

ZOZOTOWNでは女優の吉岡里帆さんをインフルエンサーとして起用しています。吉岡里帆さんのインスタグラムのフォロワー数は130万を超えており、その拡散力は非常に大きいです。ちなみに吉岡里帆さんはZOZOTWONのテレビCMにも出演しており、テレビとSNSの両方で売上アップに貢献しています。

また、ZOZOTWONは著名人だけをインフルエンサーとして起用するだけでなく、WEBスタッフや店舗スタッフにもインフルエンサーになってもらうことで閲覧者に親近感や共感を持ってもらう広報も行っています。スタッフ自らが商品を着て発信し、それによりフォロワーや閲覧者との距離感を縮めることが目的です。その身近さを作り出すことでさらなる売上アップにつないでいきます。

インフルエンサーで成功した実例~UNIQLO

UNIQLOもインフルエンサーを活用して成功を収めたファッションブランドのひとつです。同じインフルエンサーといっても「商品ごとにインフルエンサーを起用する」パターンと「長期契約をしてそのあいだに何回か起用する」パターンがありますが、UNIQLOの場合は後者によって成功しました。長期間インフルエンサーを起用して継続的にSNSに投稿することによって信頼性と信憑性が生まれ、その効果によって売上がアップしました。同じインフルエンサーを継続的に起用してブランドイメージを高めるというひとつの成功例です。

UNIQLOの代表的なインフルエンサーには読者モデルの鈴木裕子さんがいます。鈴木さんは2児の母親でもあり幅広い読者層から支持されています。UNIQLOだけでなくGUなどさまざまなブランドのインフルエンサーを務めており、ブログなどを通して積極的に商品を紹介しています。

UNIQLOはセンスのよいものをリーズナブルな価格で購入できるという点が人気のポイントですが、子育て中の世代やミセス世代にも広めたいという観点から鈴木裕子さんを起用して、見事成功を収めています。

インフルエンサーで成功した実例~海外

スペインのファッションブランドZARA(ザラ)は「積極的にマーケティングを行うよりも、顧客にそのままインフルエンサーになってもらい、その拡散力や口コミ効果によって売上アップをさらに伸ばす」という手法を取り入れています。これにより単にオンラインの売上だけでなく、顧客が実店舗に来店する頻度も通常のブランド店より2~3倍高くなっています。さらにZARAのFaceBookのフォロワー数は2500万人以上、インスタグラムは1600万人以上となっており、その拡散力の大きさは相当なものです。

アメリカのファッションブランドであるラルフローレンもまた幅広いインフルエンサーを起用して成功を収めている企業のひとつです。ラルフローレンが起用するインフルエンサーはモデル、写真家、ブロガー、エディター、評論家と職種の幅が広く、そのジャンルで活躍する一流の人物を通して自社ブランドの商品を広め、その価値を高めています。代表者であるローレンはたびたび自宅でパーティーを開いて第一線で活躍するインフルエンサーを集めているようです。

まとめ

SNSが普及した今、ファッション業界においてインフルエンサーマーケティングはごくごく当たり前になってきています。従来型のマーケティングに多額の費用をかけるよりも、SNSを利用している顧客を巻き込んだ拡散力と爆発力に比重を置いたほうが、コスト的にも広告的にもはるかによいということです。今後どのような新しいインフルエンサーマーケティングが生まれてくるか注視していきたいところです。

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