購入につながりやすいLOOKBOOKの魅せ方

購入につながりやすいLOOKBOOKの魅せ方

「LOOKBOOK(ルックブック)」とは、ブランド(メーカー)が、シーズンごとに用意する最新コレクションを収めたカタログのようなものです。最近では、雑誌のような紙媒体のほかに、Webサイト上で写真集のようにスタイリッシュなLOOKBOOKを公開し、掲載されている商品をそのまま購入することが可能なブランドも増えて生きています。
LOOKBOOKはただ作ればよいというものではなく、購入につなげるためにはいくつかの重要なポイントがあります。自社WebサイトのLOOKBOOKが購入につながっていないと悩んでいる担当者の方は、これからご紹介するポイントを見直してみることをおすすめします。

ブランドのコンセプトに合ったデザイン

LOOKBOOKを製作する理由に、「自社のブランドの認知力を高める」というものがあります。そのためには、自社ブランドのコンセプトをしっかりと意識していることが重要です。

顧客はLOOKBOOKの商品の撮影画像や、モデルの着用の仕方を参考に購入を決めることが多いので、自社ブランドのコンセプトを十分に伝えるLOOKBOOKのデザインを考える必要があります。例えば「大人」「フェミニン」がコンセプトのブランドであれば、スカートやパンプスを中心に、デートや通勤といったシーンを想像させるコンテンツに仕上げると、自社ブランドのコンセプトが伝わりやすくなるでしょう。掲載商品の対象となるユーザーの、年齢や職業・性別などをしっかりと踏まえた上でコンテンツを制作すると、よりユーザーのイメージとリンクしやすくなり、購入へつながる可能性が高まります。

Web上で公開するLOOKBOOKなら、コンテンツに加えて、サイトデザインもブランドのコンセプトを伝えやすくなります。レスポンシブデザインを応用することで、「高いフィット感」というコンセプトを表現したり、あえて画像の配置を不規則にして「アクティブ」というコンセプトを表現したりする方法も有効です。

購入しやすいページ作り

WebのLOOKBOOKからコンバージョン率を上げたい場合は、ユーザーが購入しやすいページ設計になっているかどうかが重要です。

お気に入り商品を見つけたユーザーが商品を購入しようと思っても、購入ページがわかりにくいと購入意欲も半減してしまいますし、お気に入り登録ができない場合は、購入の機会を永久に失ってしまう可能性もあるのです。
「商品から購入ページにスムーズに移動できる」「必要な商品情報が網羅されている」「お気に入り登録可能」なページ作りをすることで、購入につなげやすくなります。

また、ユーザーがお気に入り商品をたくさんの人に拡散できるよう、InstagramなどのSNSで連動させるのもポイントです。SNSは多くの人の目に留まりやすいため、ユーザーに拡散されることでサイトへの集客が見込めます。

また、ユーザーがお気に入り商品をたくさんの人に拡散できるよう、InstagramなどのSNSで連動させるのもポイントです。SNSは多くの人の目に留まりやすいため、ユーザーに拡散されることでサイトへの集客が見込めます。

さらに、実店舗がある場合は、掲載商品の取り扱いがある店舗情報も掲載しておきましょう。Web上では、実際に商品を見ることができないというデメリットがあります。疑問や不安を覚えるユーザーが、実店舗で商品を手に取って見ることができれば、商品に対する不安などがなくなることで、購入する確率がアップします。

商品画像の充実

LOOKBOOKに掲載する商品の画像は特に重要です。画像が多いほうが購入につながりやすくなりますが、ただ載せればよいというわけではありません。商品の個別ページに全体画像や正面からの画像だけを掲載しているケースがありますが、それだけではユーザーが縫製や細かなポイント、絵柄などをしっかりと確認することができにくいため、購入されにくい傾向にあります。
全体画像と合わせて、素材の質感やデザインの特徴、縫製などがわかるように、掲載商品の細かなディティールを見やすいようアップした画像も多く取り入れ、ユーザーの不安や疑問を解消することで、購買意欲を高めることができるでしょう。

また、商品だけの画像では、ユーザーは自分が実際に着用した様子をイメージすることができず、購入を見送ってしまいがちになります。モデルが商品を身に着けた画像や、アイテムを実際に使用するシーンなどを、画像や文章でわかりやすく見せるようにしましょう。実際に使用している様子や、着用したときの着心地・コーディネートの工夫ポイントがわかれば、ユーザーも自分が使うイメージがわきやすくなるので、購入されやすくなります。

動画の活用

インターネット環境が一般家庭に普及したことで、さまざまな業界で動画を通じた商品紹介を行うことが増えていますが、アパレル業界も例外ではなく、積極的に動画を利用するブランドが増えています。
静止画像だとどうしても「ワンシーン」だけ見せる形になりますが、実際に服を着用したモデルが動いている動画のほうが、商品の質感や着心地などを伝えやすく、ユーザーにとっても自分が着て動いている様子をイメージしやすいという特徴があります。
また、動画にはストーリー性を持たせやすいというメリットがあります。文字と映像を合わせることで、映画のようにブランドのコンセプトを見せることができるのです。

ほんの1~2分程度の短い動画でもしっかりと商品についての情報やコンセプトを伝えることができるため、短時間でユーザーの興味を引きやすく、結果的に購入意欲を高めることにつながります。

さらにInstagramなどのSNSと連動することで、動画がより多くのユーザーに拡散されることも、購入につながる可能性を高めてくれます。

まとめ

LOOKBOOKは自社ブランドのカタログ的役割を果たしますが、コンセプトや、対象となるユーザーの年齢層や性別などを、具体的に意識することが大切です。

Webサイト のLOOKBOOKの場合は、基礎となるブランディングをしっかりと決めた上で、ユーザーにとって使いやすい魅力的なデザインになっていることも重要。そのためには、商品の詳細や着心地などを、文章だけでなく画像や映像でしっかりと伝えられているかを見直してみましょう。

「ユーザー目線」で考えたLOOKBOOK制作は、ブランディングの成功と購入者の増加に大変有効な戦略なのです。

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