日本人は「おしゃれ」!?意外なほど違う世界とのファッションに対する視点

日本人は「おしゃれ」!?意外なほど違う世界とのファッションに対する視点

日本人は、実は世界から「おしゃれ」と思われているようです。世界のファッションに対する視点と、日本人のファッションに対する視点では、意外なほど違うというのも、その理由にあるようです。日本と世界のファッションの違いについて、掘り下げていってみましょう。

kawaiiは世界の共通語!日本の女子力が誇るファッション感覚

私たち日本人は、「かわいい」という言葉を日常のさまざまな場面で使います。小さな子どもや若い女性に対して、さらには「おじさん」と呼ばれるような中年男性や、お年寄りに対して使うこともあります。もちろん、対象は人間だけでなく、小動物や服、食器や文房具などの道具に対しても使います。

特に若い女性は、その女子力が誇るファッション感覚として、「かわいい」を連発する傾向も強く、とりあえず「かわいい」と言っておけば大丈夫、というような文化もあるかもしれません。

そして、その「かわいい」という美意識は、世界で知られる日本語として、「21世紀に入って世界で最も広まった日本語」とも言われています。「Kawaii」と他の言語に翻訳されることなく、そのままの音で使われているのです。もちろん英語に直訳すると「Cute」と言われることもありますが、「Cute」は子どもっぽく未熟なニュアンスが強く、日本語の「かわいい」をカバーしつくせないのです。

「Kawaii」は世界をめぐり、インスタグラムでも、「#Kawaii」を含む投稿数はとても多いです。国別に見ると、アメリカが最も多く、次いでイギリス、ロシア、イタリアと続きます。日本のアニメは世界でも注目されているせいか、アメリカでは、「Kawaii」をアニメとも関連付けてタグ付けする傾向があるようで、ピング系の画像が多くなっています。ロシアではそれがグッと大人っぽく美を意識したニュアンスも取り入れたものになっていることもあるようです。

欧米の女性にとっての「美」の基準は自我

日本人は「人に迷惑をかけないように」と言われながら育てられることが多く、最近では「空気を読む」などという言葉もよく使われます。周囲の雰囲気や空気を大切にする文化があり、女性のファッションにもそれは如実に表れています。「愛されファッション」「モテファッション」「褒められコーデ」といった言葉がファッション雑誌などには並びます。

男性にも女性にも好かれモテるのは、おしゃれでかわいらしくふわふわして守ってあげたくなるような柔らかい雰囲気の女性が多いです。社会の中で、強く自己主張をしたり、個性を発揮させたりすると、「雰囲気を壊す」「空気が読めない」などと言われ、周りから浮いてしまうようなこともあります。

それに対して欧米の女性にとっての美しさの基準は、自我であったり、自立した女性であったりします。欧米でモテる女性は、社会で自立した女性であって、自己主張のはっきりした大人の女性なのです。つまり、「かわいい」より「かっこいい」女性がモテるのです。

それはファッションにも表れ、欧米の女性はパステルピンクの柔らかいイメージの服や、ひらひらのスカートをはいたりしません。モノトーンを基調とした服や、単色でかっこいい服で、クールやイメージを大切にします。

実は世界から日本人は「おしゃれ」だと思われている

世界のトップファッションモデルも語ることが多いのですが、日本人は流行にとても敏感で、自分磨きを怠らない国民性があるということです。このことから、日本人は「おしゃれ」と捉えられることも多く、そんなところからも、日本人女性は世界でも人気が高いようです。

アメリカ人と比較してみると、その国民性やファッションの違いははっきりしています。アメリカ人は、人にどう見られるかよりも、自分がどう着心地よく着ているかが重要です。流行よりも自分が気に入っていて、着心地のよい服を着る傾向があるので、流行には左右されません。自分の着たい服を好きなように着る風潮が強いのです。

対して、日本人は、人にどう見られるかを重視します。流行にも敏感で、みんなが着ているものを着ようとする傾向もあります。髪型も流行に合わせ、一緒に行った友達と似たような服を買います。それは、双子コーデ、三つ子コーデなどと、友達と服をそろえるのが流行ったことにも表れています。

Kawaiiファッションの発見は日本女子の面目躍如!

欧米の女性にとってのファッションは自分を主張することで、日本の女性のそれは、周囲から評価されることに重点を置いています。どちらがよいわけでも悪いわけでもなく、文化の違いなのです。

やはり日本人女性は、周囲の雰囲気や空気に敏感で、男性にも女性にも好感を持たれる「kawaii」ファッションを発見し、追求していくことに本領発揮するようです。それは世界で愛される「kawaii」日本人女性の面目躍如と言えるでしょう。

まとめ

日本には、古くから「わび」「さび」の文化もあり、質素で静かな雰囲気を大切にする文化がありました。そして、はっきりと自己主張するより、周りの雰囲気や空気を読んで、周囲と同化し、協調していくことをよしとしてきました。日本人女性の「kawaii」ファッションもその延長上にあり、きらびやかでゴージャスであるより、清楚で柔らかいイメージを大切にします。

対して、欧米のファッション感覚は、自己主張のためのもので、他人からどう見られるかはそれほど重視しません。自分の好きなファッションを自分の好きなようにして、自己を表現していくのです。どちらがよいわけでも悪いわけでもなく、それは文化の違いと言えるでしょう。

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