常識を疑う!業界の常識をひっくり返した成功事例

常識を疑う!業界の常識をひっくり返した成功事例

事業を起こし、業績を上げ続けるためにはある程度のセオリーを守る必要がありますが、その過程でセオリーと常識の違いが分からなくなってしまうことは少なくありません。特に常識にとらわれすぎてしまうことは視野を狭め、成功を逃す一因となることもあるため注意が必要です。

ここでは、そのような常識を疑うことで得られた成功事例をアパレル業界に限定せずご紹介しますので、事業のマンネリ化を実感しており、次の一手を決めかねているといった方などはぜひ参考にしてみてください。

様々な常識を覆す成功事例

・旅館業での事例

旅館ではフロントや調理場、客室清掃などの様々な部門があり、それぞれに専任のスタッフを配置するのが常識とされていました。しかし、この場合、スタッフの欠員が出てしまうと他の部門のスタッフがヘルプに入るといったことができないという問題点がありました。

このような常識を見直したとある旅館では、部門ごとに専任のスタッフを配置するのではなく、すべてのスタッフがどのような部門の仕事を行えるようにする体制を整えました。その結果、欠員時だけでなく、特定の部門だけが忙しいときにすぐにヘルプスタッフをその部門に割り当てることが可能となり、旅館全体としての作業の効率化が図れるようになりました。

このような改善にはスタッフの育成という点において多くの手間がかかりますが、将来的なことを考えれば常識といわれていた従来のスタイルに比べ、効率的であるといえます。

・ウェディング業での事例

結婚式場にとって似たようなスタイルの結婚式を行えるようにすることは、より多くの結婚式を効率的に執り行う上で重要な常識とされていました。しかし、昨今では結婚式のスタイルの多様化によって、自分たちらしいスタイルの結婚式を執り行いたいと考える人も多くなりました。

このことからとある結婚式場では、より多くの結婚式を執り行うことより、可能な限り依頼者の希望に合った結婚式を実現することを重視するようにし、その結果、予算や衣装、日取りなどにおいて様々な希望を持つ人たちの利用を大幅に増やすことに成功したのです。

アパレル業界の常識を覆す 撮影編

従来のアパレル業界では商品の見た目がより分かりやすい写真を撮影することが常識とされてきました。しかし、昨今ではそのような「見せる」ことだけでなく、「魅せる」こともまた重視される傾向にあります。

例えば、従来のアパレル業界では、商品の撮影をする際に商品以外の箇所ができるだけ目立たないよう白を基調としたシンプルな内装の屋内などを撮影場所として選ぶのが常識とされていました。しかし、現在では商品を「魅せる」ために、「服の色と同化しない壁」「レンガや石畳などの地面」「商品を浮き立たせる奥行き」などの条件がそろった場所でロケを行うことが常識となっています。

また、昨今では撮影時にはモデルに携帯を持たせたり歩かせたりするなど、自然な動きをさせることが常識となっています。このことにもまた、商品を「見せる」ことより「魅せる」ことを重視するという新たな常識が反映されていると考えることができます。

一方、写真の構図という観点においては、モデルは真ん中に立たせるということが常識とされていましたが、この点に関しても昨今では三分割法を意識してモデルを若干端に寄らせることが常識とされており、このことにもまた商品を「魅せる」という考え方が大いに反映されています。

アパレル業界の常識を覆す プロモーション編

特にアパレル業界のプロモーションではファッション誌をはじめとした紙媒体を利用するというのが常識でした。しかし、ウェブメディアの多様化が進んだ現在ではプロモーションツールもまた多様化しており、問答無用に紙媒体を選ぶのではなく、ターゲット層にリーチしやすいメディア選びからはじめるということがプロモーションにおいては必要となります。

また、商品のプロモーションを行う人は「商売人」として物事を考え、プロモーションツールなどを決定してしまいがちです。しかし、ここで敢えて「編集者」のような立場からプロモーションについて考えてみると全く異なった観点から商品を見ることができます。

例えば、商売人特有のしつこい宣伝を毛嫌いする消費者は決して少なくありません。それに対し、プロモーションにおいて編集者のような立場から商品の紹介をすると、「なぜその商品を購入する必要があるのか」、あるいは「その商品を購入することでどのようなメリットが得られるのか」といったことを第三者に近い観点から消費者に伝えることができ、消費者の拒否感情を煽ることなく、最終的に購入するという選択肢を選んでもらいやすくなります。

アパレル業界の常識を覆す キャンペーン編

アパレル業界において期間限定のキャンペーンは利益を増やす上でも重要な施策となります。そのため、セールや福袋などに多くの予算をつぎ込むこともまた常識として根付いているといえます。

しかし、確かに在庫過多品などの処分を目的に行うセールや福袋には一定の効果がありますが、セールや福袋のために新たな予算をつぎ込むことは本末転倒と考えることもできます。このことから、とある業者ではセールや福袋のための予算を大幅に削減し、その分を晩春や晩夏の新規商品の仕入れ予算に当てることで大幅な利益のアップにつなげることに成功したという事例もあります。

まとめ

常識を覆す、あるいは常識を疑うということには大きなリスクが伴うと考えてしまいがちです。しかし、このようなことは少し視点を変えるだけで大きな効果を得られることもあるため、思い切ったアクションを起こすのではなく、柔軟な考え方を常に心掛けていることが重要といえます。

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