ファッション系ECサイトに使える最新テクニック

ファッション系ECサイトに使える最新テクニック

ひと昔前のインターネット接続はPCのみでしたが、技術が発達した現在、PCのほかにスマートフォンやタブレットといった端末でもインターネット接続が可能になっています。ユーザーがECサイトに接続する端末やブラウザに合わせたECサイトを作る必要があるため、ECサイトのテクニックは幅広く存在し、新しいテクニックは日々開発され続けているのです。
今回はファッション系ECサイトにおすすめな、スマートフォンやSNSなどと連動する新しいテクニックを紹介していきます。

スマホの検索窓のアシスタント機能を向上させる

いまや1人1台は当たり前なスマートフォンですが、スマートフォン用サイトはPC用のサイトとは作りが変わります。そのためPCサイトとは別にパフォーマンス向上のためのチューニングを行わなければなりません。

最初に考えたいのはユーザーが欲しい商品を検索することのできる検索窓の「アシスト機能」でしょう。商品検索は検索窓を利用して欲しい商品の名前や、関連キーワードを入力することで、商品を絞り込み目的の諸品を見つけやすくします。

ここでは通販サイト「Wowma!」で実際に使用しているアシスト機能についてご紹介しましょう。
「Wowma!」では検索窓をアシストする機能に「jsonファイル」、「localStorage」というものを利用し、「jsonファイル」に記述された言葉が検索窓にフォーカスしたときに「localStorage」に自動的に保存されます。
そして「localStorage」から検索窓の下にリスト形式で表示されるので、ユーザーはリストを選択するだけで商品検索をすることができるのです。

検索窓に入力したキーワードは、随時履歴としてデータが蓄積され、キーワードリストに優先的に表示されるので、ユーザーは短時間で効率的に目的の商品を探すことができるようになります。
スマートフォンサイトを利用するユーザーは、PCサイトを利用しているユーザーよりも「体感速度」を重要視する傾向があるので、ユーザーにストレスがかからない工夫をすることが必要となってくるのです。

パフォーマンス向上を考えたソーシャルコネクト

スマートフォン用のサイトでパフォーマンスの向上を目指す場合には、SNSやツイートへの「ソーシャルコネクト」ボタンを設置するというものがあるのですが、このソーシャルコネクトボタンもユーザーが利用している通信回線やSNSサーバーの使用している回線の状況によっては、「いいね!」ボタンの処理がかなり重くなる場合があります。

Facebookなど通信データ量が多く回線が重い場合、ユーザーが実際にソーシャルコネクトボタンを押してから表示されるまでかなり時間がかかることが多いです。「いいね!」ボタンをスマートフォンサイトに設置するコードにはさまざまなものがあり、最新コードを使っていて重いという場合には、「iframeコード」という古いコードに変えるだけでパフォーマンスの向上につながることがあります。「iframeコード」に切り替えることにより、今までよりも3割ほどパフォーマンスが上がることが多いです。

新しい技術が一番よいものだと思われがちですが、ときには古いテクニックのほうが余計な処理がついていないためパフォーマンスを向上させることができます。

SNSとECの連動~顧客にストーリーを提示するプロモーション手法

ユーザーにサイト内のコンテンツからより有益な情報を与えるためには、Googleの「キーワードプランナー」のようなツールを使います。キーワードプランナーで検索ボリュームを調査し、重要なキーワードを集め商品の紹介文に盛り込むのは基本的なことです。
重要なキーワードをまとめておくことで、Google検索を使ってECサイトを訪れたユーザーが自分の望む商品を発見することを手伝う作業と言えるでしょう。

商品に独特の特別感のあるストーリーを持たせるだけで、それはユーザーにとっての「宝物」になり、ユーザーは物語の主人公になります。
ユーザーを物語の主人公にするには、商品へのこだわりや具体性のあるエピソード、詳細な商品説明や高解像度の画像を使用する、より多くの人に商品を知ってもらうためにSNSを積極的に利用し、SNSでリアルタイムの情報を発信し、ECサイと連携を持たせることも大切です。

SNSとECサイトの連携を持たせる方法には、ECサイト内にショップのブログを併設したり、インスタやTwitter、SNSなどで商品紹介をかねてコーディネートの一例を紹介したりするなど、ユーザーへの提案はさまざまな方法があります。また技術的な面ではSNSのアカウントでECサイトにログインできるようにしたり、オンライン決済代行サービスの利用したりすることで、ユーザビリティを向上させることができます。

しかし、ユーザー側から見て得た情報が明らかに宣伝と思えると判断されてしまった瞬間、それは無価値な情報となってしまうので、自社で行うのが無理なようならプロに協力を仰ぐのもひとつの方法と言えるでしょう。

着用したイメージ、コーディネートのイメージ

ただ販売する商品を並べるだけでなく、サイト内でユーザー向けのコンテンツを作ることで購入意欲を刺激することにつながるのです。
ユーザーは商品を見ただけでは着用したイメージをしにくいため、実際に着用した画像や、着用しているシーンなどを画像にして明確にわかりやすく提供することが重要になってきます。モデルを利用できないとときにはマネキンを使用し、ハイアングル構造でコーディネート画像を撮影するのもよいでしょう。

商品紹介文や画像のほかにコーディネート例や着まわし・テイストなどといったストーリー性を持たせた見せ方をすることで、ユーザー自身が物語の主人公になったときのことを想像力しやすくなるのです。実際に商品を手に取って見ることのできないECサイトでは、このように画像や文章での情報が一番重要なポイントになるため、ユーザーへのコーディネートや着まわしの提案は重要なポイントです。

ファッション系ECサイトに使える最新テクニックのまとめ

ファッション系ECサイトに使える最新のテクニックはさまざまなものがありますが、どれもECサイトを運営する上で基本的なことを応用していると言ってよいでしょう。ECサイトの売上向上を考えるのなら、まずはユーザー目線になって、サイトの利便性や情報の有益さを考え、訪れるユーザーに合わせた情報を発信していくことが大切です。

またスマートフォンサイトユーザーの場合は、機動性も重要なポイントになり、SNSやTwitter、ファッションコーディネートアプリなどと連携を持たせたECサイトを作ることで、ユーザビリティの向上を図ることもできます。
サイトの売上がいまいちという場合には、基本的なテックニックをしっかりと使いこなせているかを見直し、ときには外部のプロの力を借りることで売上を伸ばすことができます。

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