ファッションブランド系アプリの最近のトレンドデザインは?

ファッションブランド系アプリの最近のトレンドデザインは?

欧米のアルファベット環境において開発がされたアプリなどは、全面画像などのシンプルなデザインが主流となっています。このように欧米におけるデザインで「シンプルさ」が重視されることは今に始まったことではなく古い歴史があります。その背景には特にアルファベットとも大きな関係のあるバックグラウンドが存在するのです。

ここでは、そのバックグラウンドと特にファッションブランド系アプリにおけるデザインのトレンドについて解説します。

アプリの最近のトレンドは

欧米で主に使用されるアルファベットは大文字と小文字を合わせても52文字しか存在せず、日本の漢字やひらがな、カタカナなどとは異なり、極限まで簡素化されているということができます。このことからは、欧米の文化においてシンプルであることが古くから重視されてきたことがわかり、そのような思想は文字だけでなく、あらゆるもののデザインにも如実に表れています。

例えば、スマートフォンをはじめとしたデバイスで使用されるアプリの中でも、欧米で開発がされたもののデザインはシンプルさが強調されていることが多く、特に世界的にも広く利用がされているTwitterやInstagramなどの画面は、多くの人が問題なく利用できる程度にまでシンプル化がされています。

このようなシンプルさを重視する傾向は移り変わりのはやいアプリのデザインのトレンドにおいても沙汰されることがなく、例えば2016年ころからアプリにはフラットデザインではなく、やや立体感のあるデザインが採用されるようになりましたが、その過程においてもシンプルさが軽視されることはありませんでした。

また、シンプルさを強調することが重視される欧米のアプリデザインのトレンドは常に注目の対象となることから、その2018年以降の変化にも多くの注目が集まっています。

続いては最近の欧米のアプリデザインのトレンドについて、具体例を挙げながら紹介します。

リニアユーザーフローで体験するUX

アプリにおける機能面でのデザインで近年重視される傾向にあるのが「リニアユーザーフロー」です。リニアユーザーフローとは、ユーザーが特定の目的を達成するために踏む各ステップをひとつのアクションのみで完了できるようにするデザインであり、これを導入することによってユーザーは目的を達成するための「開始」「途中」「終了」の各ステップをUXとして体験することができます。

これにより、ユーザーにとってはその工程を簡素化することで操作がしやすくなることだけでなく、すべての工程を可視化することでそれを完了するために必要な時間も把握することができるというメリットが得られます。

このようなリニアユーザーフローには、上述した欧米で重視される「シンプルさ」が大いに表れており、実用性が重視されたアプリデザインのトレンドとして、多種多様なアプリで導入がされています。

ディフューズシャドウでおしゃれ感をだす

2016年ころからアプリデザインのトレンドとなり、現在でも若干の形を変えながら多くのアプリにおいて採用されているのが「ディフューズシャドウ」です。

ディフューズシャドウとは目立ってほしい重要なボタンや入力フォームといったデザインで採用されることが多く、ページ内でアクセントをつけるために使用されるということも多くなっています。また、トレンドとして定着してからは、画面内の背景とカードの境界部分やひとつのカード内でのカテゴリー分けなどにもディフューズシャドウは使用されることが多くなっており、汎用性が高いという特徴があることもまたトレンドになった一因といえます。

そのため2018年以降もディフューズシャドウはアプリデザインにおいて幅広く使用されることが予想され、新たな使用法が考案されれば、トレンドという枠を超えた普遍的なアプリデザインとして定着することもあるかも知れません。

丸みのあるデザイン

アプリデザインのトレンドは機能面や見やすさの向上といった明確な目的のもと導入がされ、やがて広く普及するという段階を踏むものが多いですが、その一方で明確な目的のもと考案されたわけではないデザインが広く普及したというケースも存在します。スマートフォンのホーム画面で表示されるアイコンなどに代表される丸みのあるデザインはその代表的な例といえるでしょう。

丸みのあるデザインとは円形のものだけでなく、角丸モーダルと呼ばれる角が丸みを帯びたデザインなども含みます。このようなデザインには何となく目に優しい感じがするといった印象はあるものの、その実際的な効果に関しては実証されているわけではありません。

しかし、このような丸みを帯びたアプリデザインがトレンドとなっていることからは、アプリデザインにおいては具体的な根拠だけでなく、「何となく優しい感じがする」「何となくタップがしやすい」といった多くのユーザーに共通する「感覚」も重視する必要があるといえます。

まとめ

特に欧米発のファッション系アプリのデザインにおいてはシンプルさが重視される傾向があり、そのことは最近のトレンドであるリニアユーザーフローなどからも見て取ることができます。このようなデザインのトレンドを押さえながらファッション系アプリに相応しいUX・UIを開発できれば、アプリとしての効果をより大きくすることができるでしょう。

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