アパレルサイトにおけるUIのトレンド

アパレルサイトにおけるUIのトレンド

アパレルサイトの売り上げが思うように伸びない、より使いやすいサイトにしたいなど、アパレル企業経営者として自社サイト改善を考えることもあるでしょう。ショップサイトはそのまま自社売り上げにつながるので、消費者にとって使いやすい魅力のあるサイトかどうかは重要です。ただし、改善したいと思っても、具体的に何をすればいいのかわからない経営者も多いのではないでしょうか?この記事では、アパレルサイトのUIトレンドとして、サイトに取り入れたい内容をご紹介します。

モバイルファーストのデザイン

2018年10月のLINE株式会社による調査では、インターネット利用者の49%がスマートフォンのみを利用しており、この割合は年々増加傾向にあります。このためショップサイトでも、スマートフォン利用者が多く、UIを考えるならばモバイルファーストが基本となります。つまり、スマートフォン利用者に使いやすいサイトにするということです。

スプリットスクリーン

画面を2つ以上に分割するのが、スプリットスクリーンです。モバイルにおけるスプリットスクリーンはトレンドの1つですが、このUIは昔からありました。スマートフォンの画面なら、上下2つに分割するUIは多く見られます。これによって、スマートフォンの画面に同時に2つの情報を表示でき、マルチウィンドウとして使えます。アパレルサイトであれば、上の画面に商品画像の詳細、下の画面に商品の説明を入れるような使い方が可能です。

ジェスチャー操作

まるでタブレットのようにして、ジェスチャーのみでできるUIも最近のトレンドです。ジェスチャー対応にすれば、スワイプやタッチ、長押しなどで、スムーズな操作性が実現。ほとんどスワイプだけで操作できるサイトもあります。

音声認識UI

アイプロスペクト・ジャパン株式会社の調査によると、日本ではスマートフォンの音声技術を40%の方が利用していると結果が出ています。アップルの「Siri」、Googleの「Google Assistant」、アマソンの「Alexa」などの音声認識サービスは、日本でも有名です。

今後は、音声認識精度の向上にともない、ショップサイトでは音声検索を利用する人が増加すると考えられています。そのために、音声検索をサイトに取り入れることが、今後のUIトレンドになる見込みは高いと言えるでしょう。

音声認識は、文字入力より早い

例えば、目的の商品を探すときに、商品名をキーボードで打ち込むよりも、音声で検索する方がはるかに早いです。これは、文字入力が苦手という人の代替方法になるかもしれません。特に高齢者は文字を打つのが遅いので、音声入力の方が便利と感じる方もいます。

しかし、アパレルサイトで音声検索や音声入力に対応させるのは、現在では方法が限られ、専用のアプリを開発するか、または楽天市場のような音声対応のモールを使うしかありません。この意味では、まだ音声認識UIは誕生したばかりの技術ですが、今後大きく成長する可能性を秘めています。

AIによるサポートUI

Amazonや楽天市場での、「あなたへのおすすめ」といった推薦商品の提案をさらに一歩進め、AIを使い消費者をサポートするUIもトレンドになってきました。その中でも、以下の3つがAIサポートの主流です。

チャットサービス

サイトに設置してあるチャットで、消費者とAIがコミュニケーションを取るサービスです。従来の決まった言葉のみの回答ではなく、消費者それぞれの質問に対し柔軟に回答できます。

コーデ提案

アパレルブランド、スタイル、色、アパレルジャンルなどを消費者が指定すると、AIがコーデ提案してくれるサービスです。AIがアパレルサイトの購入者のデータを蓄積していけば、消費者それぞれに適したコーデを提案でき、データの蓄積によって、その精度はどんどん上がります。

レコメンド機能

おすすめ商品を紹介するサービスです。従来のアパレルサイトでも一番売れている商品などをおすすめとして提案できますが、これはどの消費者にも同じように画一的に提案するだけです。コーデ提案と同じく、購入者のデータをAIが蓄積すれば、消費者それぞれの属性に対応した商品紹介が可能です。

ユーザーを迷わせないUI

ユーザーを迷わせないサイト構成は、昔からのトレンドで主流です。特にスマートフォンであれば、画面に表示できる情報はパソコン画面よりも少ないので、よりシンプルでわかりやすいUIが求められます。

フラットデザイン2.0

フラットデザインとは、光沢や立体を出さずに、平面的なタイルのようなボタンやバナーを使ったデザインです。iPhoneやGoggleがフラットデザインの代表と言えるでしょう。フラットデザイン2.0は、フラットデザインの平面的なデザインを基本にしながらも、ボタンなどには陰を付けて目立つ色にして、シンプルながらもインターフェースに奥行きを与えて見やすくしました。

商品を3Dで紹介

ここでいう3Dとは、立体的という意味ではなく、360度どの角度からも商品全体を見られるようにすることです。スマートフォンの商品画像をスワイプすることで、360度画像が動くようにします。3Dで紹介すれば、2D画像では見えない部分まで確認できるので、どんな商品か隅々まで把握できます。

ミニマルデザインで不必要な情報をカット

モバイルサイトには、余計な情報は必要ありません。アパレルサイトなら、商品情報や購入方法、配送方法など通販サイトとして、最低限必要な情報のみあれば事足ります。商品紹介にしても、チラシのように上から下まで、情報を掲載するのは消費者のためのUIではありません。不要な情報がサイトにあれば、消費者は使いにくいサイトと感じて、離れてしまいます。

まとめ

アパレルサイトでも、今後はスマートフォン中心の利用になっていくことが予想されます。そのため、売り上げにつなげるにはモバイルファーストをUIとして考えることが重要です。従来の分割スクリーンのような技術に加え、音声認識などのスマートフォンで発展してきた技術もUIトレンドとなっていくでしょう。モバイルファーストとして考えると難しいかもしれませんが、言いかえれば、スマートフォンでアパレルサイトを閲覧するときに、使いやすいUIにしましょう、ということです。

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