インスタグラムで成功！海外の事例でみるインスタプロモーションの実情

インスタグラムは軽視できないマーケティング方法としてアパレル業界でも存在感を増す一方です。さまざまな業種のなかでも、ビジュアルでアピールできる飲食とアパレルはインスタグラムでの宣伝にとても効果的な業種となっています。ショップのオープン前からインスタグラムを活用している事例もあり、そのアプリーチの手法はさまざまです。

なぜインスタグラムがアパレルのマーケットで重要なのか、どのような戦略でアピールできるのかを知っておきましょう。

1. もはやインスタなしのマーケティングは考えられない？
2. インスタによるブランドイメージアップの方法とは
3. H＆Mの新ブランド「ARKET」の事例
4. 利用者にとって本物の情報がインスタの強み
5. 海外の事例でみるインスタプロモーションのまとめ

もはやインスタなしのマーケティングは考えられない？

現在はアパレル業界に限らず、インターネットの検索はgoogle検索よりも身近に使用しているSNSで検索する人が増えてきており、特にそのなかでも20～30代までの女性（いわゆるF1層）が多い傾向にあります。

インスタグラムはビジネスプロフィールを作成可能で、投稿のインプレッション数を確認できるなど、マーケティングに役立つ情報が見られるだけではなく、ページに外部リンクやお問い合わせなど直接購買につながりやすいシステムが用意されています。検索もユーザーに役立つ機能があり、例えば現在地周辺を限定して検索できるスポット検索近場のお店を探すことができます。

インスタグラムをGoogle検索のように利用するパターンとしてはハッシュタグの利用があります。行きたいお店やファッションブランド名を入力して検索する方法もありますし、特定のブランドは決めていないけれどファッションの参考を探している場合には「#コーデ」や「#style」というハッシュタグを利用する方もいます。こうして参考になった画像についているハッシュタグから具体的なブランド名を特定するなどインスタグラム内で検索が完結し、そのままインスタグラムを通じて販売しているお店の通販ショップのサイトに飛び購入する方も多いのです。

もちろん、その例ではインスタグラムからショップサイトの間はGoogleを含め他のサイトはいっさい経由しません。ネットのマーケティングを考えるにあたり、もはやインスタグラムは欠かせないツールといえます。

インスタによるブランドイメージアップの方法とは

画像でブランドイメージをアップさせるにはさまざまなシーンで商品を撮影し、幅を広げる必要があります。

プロフィールページの充実

インスタグラムでは企業がビジネスプロフィールというページを作成でき、メールアドレスや電話番号、所在地などを掲載することができます。このプロフィールページのフォロワーの統計データや、他にも性別、年齢、エリアや、フォロワーが活動的な時間も調べることが可能です。テーマごとにアカウントを作成することもできるので、客層ごとにブランドを別にしている場合、会社のプロフィールページだけでなくそれぞれのブランドで作成するとより効果的なマーケティングを行えます。

ハッシュタグの活用

SNSで検索をする利用者というのは、主にハッシュタグを活用します。
ブランド名をハッシュタグにつけることはあると思いますが、ブランド名だけでは有効活用しているとはいえません。クリックすると、同じハッシュタグがついている画像を見ることができるので、フォロワー以外からも集客することが可能になります。

例えば、ハッシュタグの一例を紹介すると今夜のコーデであれば#ootn、日本語でわかりやすいのであれば#可愛い、#着こなし、などがあります。もちろんなんでもかんでもつけてしまうと、見ている側の印象は悪くなってしまうので、しっかりとハッシュタグに合わせたビジュアルにすることが大切です。

インフルエンサーを取り込む

SNSのサービス内で、フォロワー数が多いなど、他のユーザーへの影響が強いユーザーは「インフルエンサー」と呼ばれています。フォロワー数が多かったり人気が高かったりということだけがSNSでの影響があるとは限らず、フォロワー数が少ないけれども身近な人などに信頼性があるユーザーは「マイクロインフルエンサー」となります。

こうした大小のインフルエンサーを活用し、会社で行うイベントやアンケートなどへの協力を依頼することで、インフルエンサーの身近な人へのアプローチを行うことが可能となるのです。

H＆Mの新ブランド「ARKET」の事例

特徴として、お店がオープンするかなり前からインスタグラムにてアカウントを解説しています。
お店のオープンは2017年8月だったのですが、3月の時点でインスタグラムのアカウントを開設し、多くの写真を投稿していました。さらにオンラインショップの公式オープン2日前にメーリングリストの投稿で割引になるキャンペーンも行っています。

また直接販売につなげることのできるインスタグラムでは、フォロワー限定の先行販売を行うこともでき、ARKETはフォロワー限定でストーリーズ機能を使用して宣伝しています。

ストーリーズとはインスタグラムのなかでも特別な枠としてアピールすることができる機能です。通常の投稿は時系列やおすすめ度などで並びますが、ストーリーズは別枠が用意されており、複数の画像をつなぎ合わせたり、短い動画などが投稿可能だったりと、自在な機能が特徴となっています。投稿から24時間以内と公開されているので、見逃さないようにと先行して見てもらいやすいです。

ARKETだけでなく、H＆M全体で多様化を目指した戦略を行うと発表しており、これらの活動はその戦略通りといえます。

利用者にとって本物の情報がインスタの強み

インターネットの記事だと、商品のメリットが書かれていても「この記事に書かれていることは本物なんだろうか？」と疑問に思ってしまう方もいます。

ですが、実際に着ているシーンや店内の様子を撮影した写真というのは間違いではありません。
インスタグラムでの宣伝はこの偽りのないビジュアルというのが大きな強みです。この強みを活かしてうまく宣伝として活用することが、これからのインターネットマーケティングでは重要な部分なのです。

新しいお店ができるというのは興味のある人にとってはワクワクすることですが、ファッション製品は購入後のイメージが湧きづらいため、実際にオープンしてからブランドの印象がはじめてわかるというのが一般的です。しかしモデルを使ったビジュアルで、事前にブランドイメージを定着させることができるのです。ARKETはこうした画像を事前に行うことで、ユーザーをより店舗のオープンのワクワク感や、認知度をあげるという、それまでにはないプロモーションを行いました。