着こなし画像や動画を交換!SNSコミュニケーションで売上アップ

新たなファッションのトレンドがInstagramやTwitterなどをはじめとしたSNSから発信されるという事例は珍しくなくなってきています。このようなことはファッションアイテムを販売する側であるEC業界にとっても見逃すことができない現象であり、SNSをうまく利用すれば、EC業界側からトレンドを生み出すといったことも可能となるかもしれません。

ここでは数多く存在するSNSの中でも、着こなし画像や動画の交換が可能なSNSを挙げ、それを利用したコミュニケーションを売上アップにつなげる方法について解説します。

動画を効果的に使おう

動画は情報量が多いことから、ファッション業界でも幅広く活用がされています。特にInstagramなどの動画の投稿も可能なSNSでは、商品の見た目だけでなく、詳細な着こなし方なども動画を利用すれば多くの消費者に伝えることができるため、非常に高いプロモーション効果が期待できます。

このようなInstagramが、独自の「ストーリー機能」を浸透させることで多くのユーザーに利用されるようになった「縦型動画」は横長だった動画の常識を覆すスタイルとして急速に普及し、SNSにおける新たなトレンドとなりました。しかし、Instagrramのストーリー機能では最長で15秒までの動画しか投稿することができなかったため、その利用範囲には限界がありました。

この欠点を改善する形でInstagramが新たに提供を開始した「IGTV」は、最長で60分の動画まで投稿できるようになっており、その機能は従来のInstagramをフォローするだけでなく、Youtubeにも対抗しうる存在としても多くの注目を集めています。とりわけ従来からInstagramを活用することが多かったファッションインフルエンサーからは、このIGTVに対する注目も高く、例えば有名ファッションインフルエンサーがIGTVに投稿した動画からECサイトへ閲覧者を誘導することができれば、より効率的に集客をはかることが可能となります。

画像交流で活性化をはかる

動画に比べると情報量が限定的といわざるを得ない画像は、IGTVのような動画に特化したSNSが普及するとその役割はなくなってしまうと考えがちです。しかし、昨今では画像ならではの特性を生かしたファッション関係のサイトが登場しており、動画の台頭によって画像が廃れるというより、動画の台頭によって画像の長所が際立ち、共存が進んでいるといえます。

ファッション業界における画像ならではの長所を生かしたサイトとしては「フクログ」や「オリガミ」が挙げられます。

フクログはユーザーが実際に服を身につけた着こなし画像を投稿するというシンプルなサイトであり、サイト上には十数万件もの着こなし画像が投稿されています。これらの画像には閲覧者にとってコーディネートの参考になるという基本的なメリットがあるだけではありません。同じ趣味を持つユーザー同士が互いをフォローすることによって連絡を取ることも可能となっており、サイト上でつながりを持ったユーザーがオフ会を開催するといったこともあるようです。また、フクログはEC業界からも高い注目を浴びており、既に40近いブランドが専用ページを開設しています。

一方でオリガミは、衣料品やバッグなどのファッションアイテムを販売するブランドが登録することで、同サイト内で専用のページを開設できるようになっており、消費者はお気に入りのブランドをフォローすることで最新情報などを入手できる仕組みとなっています。また、オリガミではサイト上に商品の画像を掲載するだけでなく、地図機能などを生かした実店舗への送客も行っており、リアルとバーチャルの連携ができるという点で画期的なサービスといえます。

ファッションSNS「iQON(アイコン)」がスゴイ

2012年2月にスマホ向けアプリをリリースしたことで急速にユーザーを増やしたファッションSNS「iQON」は、サイト上に登録されたアイテムをユーザーが好きなように組み合わせ、自分好みのコーディネートとして投稿するというのが基本的な仕組みとなっています。

こちらのSNSは、サービス開始当初からZOZOTOWNや楽天市場との連携を積極的に行ってきたことから、サイト上のアイテム数が多いだけでなく、気に入った商品はすぐに購入することができるというメリットもあります。

また、現在ではトレンド記事の掲載やファッションに関する相談ができるサービスなども提供を開始しており、総合的なファッション情報サイトとして多くのユーザーを獲得しています。

コーディネート掲載サービスとは

「フクログ」や「iQON」のようなユーザーが自身のコーディネート画像を投稿できるスタイルのSNSは、ファッション系SNSのトレンドのひとつとして挙げられます。このような仕組みのサービスを「コーディネート掲載サービス(コーディネートASPサービス)」と呼び、EC業界にとっては情報を発信するだけでなく、ユーザーの声を受信できるというメリットもあります。

このようなコーディネート掲載サービスは現在ではSNSに限定されず、ECサイト内で提供されることも多くなってきており、その特性をどれだけ生かすことができるかがファッション系ECサイトの成功のカギのひとつといえます。

まとめ

SNS上で画像や動画を交換し、ユーザー同士が交流するサービスは今後も拡大の一途をたどることが想定されます。また、動画と画像はファッション系サイトとの親和性が特に高いことから、このようなSNSの動向は今後も常に注視していく必要がありそうです。

プロモーションカテゴリの最新記事