ファッションの流行はSNSに聞け?

ファッションの流行はSNSに聞け?

ファッションの流行はファッション誌をはじめとした紙媒体から端を発するというパターンが長年にわたって続いていましたが、SNSをはじめとした新たな媒体の普及に伴い、近年ではその傾向にも大きな変化が表れ始めています。

ここでは、ファッションの情報がどのような媒体から取得されているのかをリサーチした結果から考察すると同時に、ファッションに関する情報に関して消費者がどのようにSNSを利用しているのかをまとめ、ご紹介したいと思います。

ファッション情報はどこからキャッチする?

ファッションに関する情報の主な取得源を雑誌としていた世代に対し、現在は「ネット世代」、もしくは「SNS世代」が台頭した新たな時代に突入したといえます。しかし、現状でファッション誌が廃れたということはなく、ファッション業界は紙媒体とSNSをはじめとしたネット媒体が共存した特殊な状況にあります。

このような状況は、消費者にとって情報過多な状態に陥りやすいというデメリットがある反面、そのことは数多く存在する情報の中から自分の好きな情報を選択することができるといい換えることもできます。

また、そのような状況下において、どのような種類の情報に対してより高い需要があるのかを把握することは、ファッション情報を発信する側だけでなく、ファッションアイテムを販売する側にとっても大きな意義があります。

それでは、現在メインとなっているネット世代、あるいはSNS世代はどのようにファッション情報を取得しているのでしょうか。

紙媒体も活用する

ネット世代、あるいはSNS世代という書き方をすると、その世代においてファッション情報を取得するための手段はネット、SNSが主なものだと考えてしまいがちです。しかし、上述したようにファッション誌をはじめとした紙媒体は依然として廃れることはなく、ネット媒体との共存に成功していることから、この世代の人たちもまた紙媒体を活用していることが考えられます。

ファッション誌をはじめとした紙媒体の特徴としては、雑誌ごとの特徴が明確に異なり、それぞれにその雑誌ならではのカラーがあるということが挙げられます。このことは、その雑誌自体のブランド化にもつながり、特に有名なファッション誌であれば、それを購読しているだけでトレンドを常に追うことができるという点で消費者には大きなメリットと共に、一定の満足感ももたらされるでしょう。

また、雑誌の種類によるものの、紙媒体で紹介されているファッションアイテムは、その読者層に合わせたチョイスがされていることが多いため、極端に値段が高く、購入できないということが少ないことにより、読者はより身近に感じられるという点も紙媒体ならではの大きな強みといえます。

最近の傾向は動画!

雑誌自体のブランド力や、読者が身近に感じられるといった紙媒体に比べ、ネット上の情報にはその量が紙媒体の比ではないほど多いという強みがあります。中でも最近では動画を利用したファッション情報の発信が多くなっており、この傾向は大きなトレンドのひとつといえます。

ファッション情報を動画にて発信した場合に得られるメリットとしては、特定のアイテムに関する情報をより多く消費者に伝えられるという点が挙げられます。例えば、写真と短いテキストをメインとする紙媒体の場合、読者に伝えられる情報はそのアイテムの見た目や値段などの基本的なものに限定されますが、動画の場合はそのような基本的な情報だけでなく、着こなし方のアイデアをスタイリストが実際にアイテムを見せながら紹介するといったことも可能となるため、消費者はそのアイテムの使用方法などをよりイメージしやすくなります。

このようなファッション関係の動画配信はInstagramやYoutubeを中心に行われるようになっており、今後は特に大きなファッション情報の発信源となることが予想されます。

やはりSNSが強い!Instagram、Twitter、LINE

ネット世代、SNS世代のファッション情報の取得において見逃すことができないのがInstagram、Twitter、LINEをはじめとしたSNSです。特にInstagramは、それ自体がファッション業界におけるひとつのトレンドとなっており、若い女性を中心にファッション情報の取得源となっていることは明白です。

また、TwitterやLINEに関しては、Instagramのように写真を閲覧することを主な目的としていないことから、ファッション情報の取得という点では若干見劣りはするものの、ファッションブランドが発信するリリース情報などの取得において、やはり若い女性を中心にファッション情報の取得源として利用されていることが多いようです。

ちなみに、リサーチサービスである「Fastask」で調べたところ、「企業、あるいは有名人などが投稿するSNS」からファッションについて知識を得る20代は31.2%となっており、取得に利用するSNSは「Instagram」が82.9%、「Twitter」が72.9%、「LINE」が55.7%という結果が出ており、このことからもファッション情報の取得に際してSNSが大きな役割を担っていることは明白です。

まとめ

今日においてファッション情報は、紙媒体、動画、SNSなど、その取得方法は多様化しています。このことはEC業界においても見逃すことができない事実であり、このうちのどの方法にポイントを置くかによって、得られる効果も大きく変化することが考えられます。

そのため、特にファッション関係のEC業界では、ファッション情報の発信方法のトレンドを常に追い、それに見合ったサイトデザインの変更などを随時行っていくことが重要となるでしょう。

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