海外ECサイトのトレンドデザイン4つのポイント!

海外ECサイトのトレンドデザイン4つのポイント!

フラットデザインの登場によって、近年目にするWEBデザインはスタイリッシュかつシンプルなものが多くなりました。しかし、シンプルがいきつくところまでいくと、また新しいスタイルを産みだそうとする動きが出てきます。海外には日本よりも先鋭的なデザインのサイトが数多くあり、国内のユーザーはなかなか目にすることがありません。今回は数多ある最新のデザインの中から4つのポイントをおさえて、最近のトレンドを紹介していきます。

海外ECサイトのデザイントレンドは?

WEBデザインの流行は移り変わりのスパンが短く、技術革新による端末の進化やネットをとりまく環境の変化にも大きく影響されています。スマートフォンやタブレットの普及によって、ユーザー側が行うサイト上の操作はマウスだけでなくタッチパネルという想定が必要になりました。ユーザーにとってシンプルでわかりやすいことが好まれるようになり、そういったこともデザインに影響を与えています。かつEC(電子商取引)サイトでは、商品への興味がわきたつような構成が望まれているのです。

2018年にブレイクしそうなデザインのひとつに、「ブロークングリッドレイアウト」があります。このデザインはシンプルでありながら、あえて写真や文字列のブロックを整列させず自由な配置にして、動性を持たせています。整列していると見過ごしてしまいそうな画像それぞれに注意が向くようになっており、そうすることによって、単調さから抜け出しオリジナリティを出すことが可能となるのです。

フラットデザイン2.0はユーザビリティ問題を解決したか?

フラットデザインとは、視覚的効果を利用しないデザインを指します。例として、WEBページのボタンやナビゲーションに光沢を持たせたりエンボス効果にしたりしない、ということが挙げられます。光沢や立体を排除し、ドロップシャドウや傾斜などを多用しないことでシンプルかつスタイリッシュな印象になるのです。また、時代遅れということも感じさせにくいという点でもよいとされています。

ただ、最近ではこのフラットデザインの弊害についてもささやかれるようになりました。無駄と思われる視覚的効果を排除しすぎたために、扱う商材によっては必要な情報に到達しづらいサイトになってしまう例が出てきたのです。そのような例から、近年はユーザビリティを意識すべきという声が挙がっています。ユーザビリティとは特定のユーザーが特定の目的を持って特定の状況下において特定のサイトを閲覧する際の効率性、有効性、満足度をいいます。

今やフラットデザインはフラットデザイン2.0として、新しい形でユーザビリティを高めるべく、必要に応じ視覚的要素を再び取り入れる動きが出てきています。フラットデザイン2.0では排除されてきた装飾やアニメーションなども取り入れています。

ミニマルデザインで洗練されたサイトをつくる

フラットデザインとミニマルデザインはよく混同されがちですが異なるものです。ミニマルデザインは「ミニマリズム」というコンセプトのもと、アート、建築、音楽などにおいても取り入れられています。「より少ないことはより豊か」と提唱され、本当に大切と思われることのみを表現する思想で、スタイリッシュ性を重視するフラットデザインとは異なる点です。

日本においてこのミニマルデザインを実現することは難しい側面があります。デザイン上ふさわしい日本語フォントが少ないという点、クライアントから盛り込んでほしいといわれている情報が膨大な場合のほか、一目見て何のサイトか理解できないとすぐに離れてしまうのです。インターネットを利用する世代が幅広くなってきたことも一因と考えられますが、中年以上の世代にとって慣れ親しんできたサイト構成と大きくかけ離れると、見てもらえないリスクがあります。

しかし、生まれた頃からタッチパネルに慣れ親しんだ層がターゲットの大半を占めるようになれば、状況は変わってくるかもしれません。

ナビゲーションメニューは上?左右?

ナビゲーションメニューは、画面上部に固定配置されているものが多く見られますが、メインコンテンツの閲覧を妨げるとも考えられ、最近では再び左側にナビゲーションメニューを配置することがトレンドになってきています。とはいっても昔のナビゲーションメニューのような2カラム式ではなく、あくまで1カラムが主体で必要なときに左に登場させられるようなメニューです。

また画面をスクロールするとメニューもそれに追従するようになっています。下層サイトはマウスオーバーすることによって展開するようになっているサイトが多いようです。

固定のナビゲーションと異なり、異なる端末を使用してもメインコンテンツを遮ることなく閲覧できるので、ユーザー側のストレスは低くなるといえるでしょう。

海外ECサイトのトレンドデザイン4つのポイントのまとめ

端末が多様化したことにより、デザインにも視覚上の美しさはもとより、新しさと同時にユーザビリティが求められています。日本においては色々な理由から見慣れた、あるいは使い慣れたサイトデザインを大きく変革することには時間がかかると思われますが、利用するユーザーの層や扱う商品の種類によって有効となるデザインは異なります。海外は日本よりも多様なフォントが使用できる点や、デザインの分野において新規性を重んじる特性があることから、より自由な発想のサイトを見ることができます。参考にしてみるのもよいでしょう。

デザインカテゴリの最新記事