ファッションECサイトの売り上げを増やす！売り上げアップのためのサイト分析4つのポイント

Google Analyticsは、その名のとおりGoogleが提供するアクセス解析ツールのひとつ。アパレルECサイトなどの売り上げアップを図るには、ユーザーがどのようにネットブラウジングをしているのか、ユーザーの行動を理解して、それに合わせたサイトを作りをすることが大事です。そのためには、Google Analyticsのようなアクセス解析ツールを有効に活用することが必要になってきます。ここでは、Google Analyticsでサイト分析をするための4つのポイントをご紹介します。

Google Analyticsでサイトをチェックする

Google Analyticsでは、ECサイトを訪れたユーザーがサイト内でどのような行動をしたのかをチェックすることができます。その中でも有効なチェックとなるのが、サイト内検索です。

サイト内検索は、キーワードを入力することによって可能となります。そのため、ユーザーがどのようなキーワードを入力しているのか、それを知ることによってどのようなニーズがあるのかがわかります。サイト運営者は、Google Analyticsを通じてユーザーのニーズを把握できるのです。

また、サイト内検索をするユーザーは、サイト内検索をしないユーザーと比較すると、コンバージョン率（購入率）が高いことがわかっています。検索して表示された商品がユーザーの望むものであれば、即購入といった行動も期待できるのです。いずれにしても、検索によってユーザーが求める適切な商品が表示されることは、ECサイト作りの基本といっていいでしょう。

Google Analyticsで売り上げを把握

Google Analyticsでは売り上げデータを取得することができます。サイト運営者は、どのようなサイト作りをすれば、売り上げアップができるのかを常に考えておかなければいけません。そのためにGoogle Analyticsを有効に活用する必要があるのです。

基本的な売り上げ確認は、商品単位（単品）で売り上げを確認することです。どの商品が売れ筋なのかを把握することで、関連商品などの販促にもつなげることができます。Google Analyticsにおけるeコマースで使われる指標には、具体的には、商品、商品のSKU、商品カテゴリといった3つの分析軸が用意されています。これらを解析することで売り上げ状況を確認することができるのです。

売り上げ状況の確認では、数量、固有の購入数、商品収益、平均価格、平均数量の5つの指標も分かるようになっています。

• 数量…延べ商品購入数
• 固有の購入数…各商品レベルの総購入回数（1度の購入で同じ商品を2個購入した場合には1カウント）
• 商品の収益…商品単位の総売上
• 平均数量…1回の購入での、商品の平均販売数
• 平均価格…商品の1回の購入あたりの平均販売額

これら5つの指標を確認することにより、Google Analyticsでは簡単に売り上げを分析し、売り上げアップに直結するヒントを把握することができるのです。

Google Analyticsで商品のディメンションを分析する

Google Analyticsで商品のディメンションを分析することは、売れるアパレルECサイトを構築するためには必要不可欠です。売り上げアップを図るためには非常に重要な分析になります。

分析にあたっては、商品カテゴリ、商品、商品SKU（単品）を複合的に見ることが大切です。具体的には、商品の販売状況レポートを分析することになります。基本は、商品カテゴリ→商品→商品SKUといったように、集計項目を1つずつ詳細に掘り下げてドリルダウンしていくのですが、反対に商品SKUから商品カテゴリにドリルアップすることもできます。どの指標からスタートしてもこの3つのディメンジョンをたどってドリリングできるということです。

一方向からだけではない分析をすることで、商品の売り上げ傾向を全体的に把握できます。売れ筋の商品だけはなく、その関連商品と枝葉を広げていって、さらなる商品販促を行うことができるのです。そこからタイムサービスや抱き合わせ販売など、次の販売戦略を練ることもできます。

Google Analyticsでユーザーを分析する

どのような商品が売れ筋なのかを把握することも大切ですが、ユーザーの心理を理解することでさらなる売り上げアップを図ることができます。ユーザーの行動を分析するのです。Google Analytics のeコマース機能を有効にすることにより、サイトに訪れたユーザーがどんな商品を購入したのかという購買情報を紐付けることが可能です。

ユーザーがどのような商品を購入したのかで、そのユーザーにとっての売れ筋がわかります。さらにそこから1歩も2歩も進めて、ユーザーがどこからやって（誘導されて）来たのか、その商品を即決したのか（検索したのか）、単品買いか複数買いか、他の商品との合わせ買いか、なども見ていきましょう。

ユーザーがどのサイトからやってきたのか、じかにやって来た場合は直リンクということですから、固定ユーザーということになりますし、他サイトからの場合は、相互リンクの可能性が高く、ユーザーの動向の把握は販売戦略に欠かせません。

また、商品を購入するにあたって、衝動買いなのかじっくり検討しているのかなども、ページ閲覧の明細で把握することができます。さらに、ユーザーの年代や性別なども掛け合わせていくことで、ユーザー心理を垣間見ることができるのです。

現在は、ユーザー単位で収益を確認できるレポ－トが存在しないので、ユーザー分析については、Google Analyticsから得られる情報を分析して自分で考える必要があります。しかし、ユーザーの購入情報などから、分析をしっかり行うことによって、売り上げアップへの道筋を見つけることができるでしょう。

まとめ

Google Analyticsは無料で利用できる分析ツールです。そのため、至れり尽くせりといった類いのものではなく、利用する側の設定次第で大きくその利用価値が変わってきます。しかし、与えられた情報を有効に活用することで、自身のアパレルECサイトで劇的な売り上げアップを実現するヒントを発見することができるでしょう。そのためには、ここで紹介した4つのポイントを踏まえつつ顧客データをしっかりと分析することが大切です。