売り上げに直結!マーケティング・リテラシーを上げる

売り上げに直結!マーケティング・リテラシーを上げる

マーケティング・リテラシーはマーケティングを創造的に活用する能力とされています。概念的に考えということになるのですが、この考え方は販売系のみならず、社員教育の根幹としてあらゆる企業に取り入れられています。マーケティング・リテラシーを向上させることで企業活動の原動力となる売り上げが上がるというものです。

日本企業は世界的に見ても生産性が低いとされています。それが、日本企業にマーケティング・リテラシーが浸透していないのではないかという考えが根強いのです。ここで、日本においてのマーケティング・リテラシー実態と向上させるためのポイントを考えてみます。

マーケティング・リテラシーとは

企業において一番大切なことは利潤の追求です。これは社員を抱える企業としては当然のことであり、そのために売り上げを上げていくのが命題となっているのです。その売り上げを上げるための考え方が、マーケティング・リテラシーです。リテラシーは物事を理解、整理、役立てる能力のことで、それにマーケティングを加えると市場を理解し、市場を理解し、いかにして市場で売り上げを上げるかということになるのです。

マーケティング・リテラシーを高めることの究極の目的は売り上げを伸ばすことです。これは企業の目的と完全に一致しているもので、どの企業もマーケティング・リテラシーを高めることに注力しています。マーケティング・リテラシーを高めることで、第一の効果としてあげられるのがイノベーションです。イノベーションは市場とは無縁で技術開発力を高めてきた成果ですが、良いものが売れるという考え方よりも市場を理解した製品が売れるということを考えると、必然的にマーケティング・リテラシーとイノベーションが融合していかなくてはいけません。イノベーションに市場情報、つまりはマーケティング・リテラシーが加わることで売り上げにつながっていくのです。

日本企業に足りないマーケティング・リテラシーの実態

マーケティングという名前が付くと、マーケターに必要な能力と考えがちですが、全社員に求められるもので、特にリテラシーの中で理解を深めることがとても重要です。新進気鋭のベンチャー企業であれば難なくマーケティング・リテラシーの向上が見込めるのですが、成功体験のある大企業となると、それ以前に売り上げについては、技術力や営業力、さらには優秀な人間力で補ってきたので、現在においては考えが硬直しているのです。多様化が求められる現在では、これは致命的なことであり、多くの企業が業績を落としてきた要因となっているのは記憶に新しいところです。

日本企業に足りないマーケティング・リテラシーの実態は、ちょうど世界における日本企業の生産性の低さともリンクするのです。生産性を上げることとマーケティング・リテラシーの向上は切り離すことができず、生産の現場にもマーケティングの考え方を根ざし、単に作るだけではなく、何を作ったら売れるのかを考えることが、マーケティング・リテラシーリテラシーの向上につながるのです。まさにここが日本企業に足りないところと言えるでしょう。

マーケティング・リテラシー向上が売り上げを上げる

マーケティング・リテラシーは考え方そのものを指しているので、社員教育に取り入れられています。そしてそれだけではありません。マーケティングということで、販売の現場にこそマーケティング・リテラシーの神髄があると考えられがちですが、それと同時に生産の現場にもマーケティング・リテラシーが必要なのです。むしろ製品を作る側にマーケティング・リテラシーが必要と考えていいでしょう。実際にそれに気がついた企業は業績をあげているのです。

マーケティング・リテラシーを向上させることで、製品の顧客満足度を高めることが期待できます。さらに社員にコミットメントすることで、職務満足度を高めることができるのです。単に物づくりをしているのではなく、市場動向を常に考えることで、企業の一員としてのモチベーションを上げることにもつながっているのです。そうなると自ずと売り上げ業績)が上がってくることになります。当然のことながら、マーケティング・リテラシーの向上は、売り上げに対しても大いに貢献してくれることになるのです。

マーケティング・リテラシーを向上させるためのポイント

マーケティング・リテラシーを向上させるポイントとしてまず一番にあげられるのが、「意識改革」です。企業の目標は売り上げの向上ですが、それと同時に生産性の向上を求めなくてはいけません。売り上げの向上には、顧客満足度の向上が欠かせませんし、顧客満足度を高めるための物づくりは生産現場の仕事です。考え方やここをこうしたら、売り上げは上がる…わかっていても、それを実行する従業員の意識がこれまでと変わらなければ意味がありません。漫然と物づくりだけをしていても、顧客満足度の向上にはつながらないのです。

そのため、従業員の意識改革が必要であり、従業員のマーケティング・リテラシーを向上させることで、モチベーションがあがり、それが結果的に顧客満足度の向上、そして売り上げの向上につながっているのです。書いてしまえば簡単なことなのですが、それがうまくいかなかったのがこれまでの日本の企業の問題点であり、病巣でもあったということです。会社には良くても、自分にはマイナスになるのでは…そこの意識を変えなくてはいけないということです。

まとめ

マーケティング・リテラシーの向上を販売の現場だけが受け持っていても、効果は制限されるでしょう。販売するモノが変わらなければ、販売の現場にも自ずと限界があるからです。そこには魅力的な物づくりが欠かせません。そのためには生産現場のマーケティング・リテラシーを向上させなくてはいけません。

それを考えるのは、企画や開発では?という考えではなく、実際に生産する現場が、モノを言うことでより良い製品を作ることができるのです。そのためにもマーケティング・リテラシーの向上が必要ということです。

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